こんにちはー3点です!
タイ株ファンの皆さん、タイの経済指標って中々探しづらかったりしませんかね?
今日はタイ経済指標をまとめている「Trading economics」ってサイトがありますので、ココのサイトからデータを引っ張ってきてお話をしていきたいと思います。
世界各国の経済指標をまとめているサイトなのでタイ以外の国も調べられるので是非皆さん見てみてください!便利ですよ~♪
建設GDPとセメント生産について

⇓のグラフはタイの建設GDPなんですが、コロナでガクーーンっと下がってそこから大復活を遂げてます。ざっくり最新ポイントで800億Bを超えた所でしょうかね?(尺は25年間)

建設といえば、セメント使いますよね?おそらく建設GDPとセメント生産は大体連動すると思うので
そこで、セメント生産量の25年尺のグラフ見て見ましょう!

どうでしょう?グラフの推移としては建設GDPとセメント生産量の連動性はあるようにあるように3点には見えますが、読者の方はいかがでしょうか?
2020年6月以降に建設GDPが800億B超えの上昇しているのに対して、まだセメント生産量が3500千t弱この生産量はちょっと足りない感じがしませんかね?が、セメントの「輸入」もあるので一概に生産量が足りていない!っとなるのも早計ですが、一方で流通が鈍ってるいるのも事実。
現況を考えると建設GDPは急上昇中でタイ国内のセメント生産も一定量必要と考えるのが妥当かと思いますが、この「一定量」算出は一般人の3点には無理。笑
ただ、投資のヒントにはなると思うので今回は■配当生活”必須銘柄”建設資材業界/利回り5%前後.取り扱い注意!についてお話していきます!
建設資材業界は「配当が高い」ですが、「景気敏感株」なのでくれぐれも取り扱いにはご注意を!
建設資材(セメント取り扱っている会社)各社について見ていきましょう!
SCC:プロフィール

企業名 | THE SIAM CEMENT PUBLIC COMPANY LIMITE |
Webサイト | www.scg.com |
事業内容 | セメント、化学製品、梱包事業等々 |
インダストリー | Property & Construction |
セクター | Construction Materials |
配当利回り | 4.13% (2020/9/19現在) |
上場株式数 | 1,200,000,000株 |
上場した日 | 1975/4/30 |
SCCさんは以前2020.2Q決算をまとめた記事があるのでコチラもみてね!
SCC:業績推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総収入 | 450,573.26 | 482,449.47 | 505,307.44 | 458,458.82 | 208,806.73 |
純利益 | 56,084.19 | 55,041.25 | 44,748.34 | 32,014.28 | 16,355.07 |
一株当たり利益(バーツ) | 46.74 | 45.87 | 37.29 | 26.68 | 13.63 |
業績推移をざっくりと
- 売上高:2088億B
- 純利益:163億B
- 一株当たり利益(EPS):13.63B
SCCさんはセメント、コンクリだけでは無く化学製品、パッケージング事業など手広くやっている企業でタイで1番の建設資材メーカーとして君臨しています。中でもセメント事業はSCCの売上の多くを締めているので、信頼があり建設事業をしている企業としては発注しやすい企業かと思います。
SCC:財務内容推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総資産 | 539,687.99 | 573,412.03 | 589,787.38 | 634,733.23 | 706,652.34 |
総負債 | 258,069.87 | 271,587.12 | 271,918.29 | 306,990.10 | 362,701.13 |
株主資本 | 240,023.01 | 261,097.57 | 277,096.53 | 280,215.41 | 296,484.65 |
財務内容をざっくりと
- 総資産:7066億B
- 総負債:3627億B
- 株主資本:2964億B
- 時価総額:4068億B
タイで1番の建設資材メーカーだけあって財務基盤が分厚いですね~!今度SCGパッケージングをIPOさせるとのニュースがあったので更に財務内容が分厚くなりそうねですね!
そのIPOで手に入れた資金は、財務内容改善費(借金返済)に充てていただけると嬉しいんですがSCC経営チームは何を考えてますかね?IPO後のSCCさんの動きには注目していかないといけませんね!
SCC:経営指標2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
ROA(%) | 15.49 | 14.48 | 11.48 | 7.48 | 6.48 |
ROE(%) | 25.14 | 21.97 | 16.63 | 11.49 | 10.32 |
純利益率(%) | 12.45 | 11.41 | 8.86 | 6.98 | 7.83 |

2017 | 2018 | 2019 | 2020.2Q | |
自己資本比率 | 52.64% | 53.90% | 51.63% | 48.67% |
流動比率 | 147.94% | 164.44% | 125.00% | 114.82% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:6.48%
- ROE:10.32%
- 純利益率:7.83%
- 自己資本比率:48.67%
- 流動比率:114.82%
※すべての指標、数値が大きいほどGoodです!
各指標を超かんたんに言うと
- ROA、ROE:お金の効率性の指標
- 自己資本比率、流動比率:企業の安全性について指標
経営指標を見た感じ巨大な企業で安定した企業というのは間違いないのですが、お金、資産効率的に使えなくなってきている推移になってきていますね。SCCさん株価も長年1株300B台なので”株式分割+自社株買い”のコンボでROEの改善とかしないかなー。
SCC:チャート
尺は1年間になります。

コロナショックから一時株価は”ショック前”の株価に戻しましたが、最近は下落傾向に見えますね。
セメント事業は良くても化学製品事業・パッケージング事業が伸びないと浮上しないので判断しづらいですね。
SCCC:プロフィール

企業名 | SIAM CITY CEMENT PUBLIC COMPANY LIMITED |
Webサイト | http://www.siamcitycement.com |
事業内容 | セメント、建設資材 |
インダストリー | Property & Construction |
セクター | Construction Materials |
配当利回り | 6.35% |
上場株式数 | 298000000株 |
上場した日 | 1977/4/18 |
SCCC:業績推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総収入 | 34,979.09 | 44,011.11 | 45,369.92 | 48,527.02 | 21,690.44 |
純利益 | 3,914.12 | 1,818.11 | 3,021.83 | 3,156.99 | 1,849.89 |
一株当たり利益(バーツ) | 17.02 | 6.59 | 10.14 | 10.59 | 6.21 |
業績推移をざっくりと
- 売上高:216億B
- 純利益:18.4億B
- 一株あたりの純利益(EPS):6.21B
SCCCさんはセメント事業の割当が高い企業なので建設GDPの影響をうけるかもしれませんね。
2020.2Q迄の業績を見てみると売上高は昨年比で減少しているものの純利益18.4億Bと昨年と比較してみると良い数値を出してます!メディアの報道によるとSCCCさんはコスト管理がうまく行っているのでなんとか利益が出ているとの事。コスト管理に強みがある点はいいですね~♪
SCCC:財務内容推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総資産 | 61,743.72 | 81,466.05 | 79,562.68 | 78,206.11 | 81,490.54 |
総負債 | 39,599.46 | 45,526.90 | 45,021.65 | 45,535.12 | 47,789.37 |
株主資本 | 22,143.27 | 34,463.59 | 33,030.47 | 31,393.91 | 32,325.38 |
財務内容をざっくりと
- 総資産:814億B
- 総負債:477億B
- 株主資本:323億B
- 時価総額:375億B
株主資本が2020.2Qが終了した時点で2019年末より微増している所が地味に凄いですよね。
他業界では株主資本を削っている所が多いのでこういう株主資本を積み増す姿勢は個人的に好きですが負債も改善できるように頑張っていただきたい!
SCCC:経営指標2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
ROA(%) | 11.33 | 6.12 | 6.63 | 6.95 | 7.19 |
ROE(%) | 17.7 | 6.42 | 8.95 | 9.8 | 10.09 |
純利益率(%) | 11.19 | 4.13 | 6.66 | 6.51 | 8.53 |

2017 | 2018 | 2019 | 2020.2Q | |
自己資本比率 | 44.12% | 43.41% | 41.78% | 41.36% |
流動比率 | 88.12% | 100.31% | 100.07% | 129.92% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:7.19%
- ROE:10.09%
- 純利益率:8.53%
- 自己資本比率:41.36%
- 流動比率:129.92%
2017年以降ROA.ROE.純利益率が徐々に上昇傾向になってますね。売上、純利益がこの3年間上がってきていたので順当な推移です。ただ、2020年に限っては売上高昨年比減。純利益が上昇の事実はこれは評価ポイント高いですよね!
SCCC:チャート2020.2Q
尺は1年間になります。

SCCと同じようなチャート推移になってますね。2020.2Q決算発表(8月初旬)で評価を受けたもののその後は政局不安もあり投資家が先行き不安になっている状況ですね。
これはSCCCさんの力量ではなく外部要因なのでこれはしょうがないですが可愛そうです。
TPIPL:プロフィール

企業名 | TPI Polene Public Company Limited |
Webサイト | http://www.tpipolene.co.th |
事業内容 | セメント、建設資材、子会社:ごみ処理発電、ガソリンスタンド |
インダストリー | Property & Construction |
セクター | Construction Materials |
配当利回り | 4.70% |
上場株式数 | 19,180,500,000 |
上場した日 | 1990/11/20 |
TPIPL:業績推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総収入 | 31,540.56 | 31,015.47 | 37,345.73 | 39,268.47 | 18,248.47 |
純利益 | -521.31 | -1,259.74 | 323.78 | 1,393.52 | 1,066.15 |
一株当たり利益(バーツ) | -0.03 | -0.06 | 0.02 | 0.07 | 0.06 |
業績推移をざっくりと
- 売上高:182億B
- 純利益:10.6億B
- 一株あたりの純利益(EPS):0.06B
セメント業界第三位のTPIPLさんですが、なんと業績絶好調でございます!純利益が既に昨年の76%まで届いており、次のQで昨年超えを達成できるか!?っという状況。
損益計算書を見てみると売上高は昨年比減ですが、原価、販管費がかなり削られていてしっかりコスト管理が行われてますね。
ちなみに、TPIPLさん今年自社株買いを行っており若干EPS影響出ている可能性があります。
TPIPL:財務内容推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総資産 | 115,534.27 | 103,177.64 | 110,487.92 | 114,368.14 | 117,497.61 |
総負債 | 60,459.87 | 51,091.50 | 59,551.34 | 62,874.70 | 65,897.83 |
株主資本 | 55,068.41 | 44,882.62 | 43,481.71 | 43,417.11 | 43,386.63 |
財務内容をざっくりと
- 総資産:1174億B
- 総負債:658億B
- 株主資本:433億B
- 時価総額:249億B
株主資本は2018年から下げ止まっているものの負債の増加が頭の痛い所ですね。負債の削減ができれば筋肉質な財務体質になって利益も出しやすくなるかと思うのですが。今が攻め時なんですかね??
TPIPL:経営指標2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
ROA(%) | 0.51 | 0.65 | 3.15 | 4.18 | 4.56 |
ROE(%) | -0.94 | -2.52 | 0.73 | 3.21 | 3.95 |
純利益率(%) | -1.65 | -4.06 | 0.87 | 3.55 | 5.84 |

2017 | 2018 | 2019 | 2020.2Q | |
自己資本比率 | 50.48% | 46.10% | 45.02% | 43.92% |
流動比率 | 149.19% | 147.71% | 136.00% | 84.70% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:4.56%
- ROE:3.95%
- 純利益率:5.84%
- 自己資本比率:43.92%
- 流動比率:84.7%
各指標全体的に改善傾向が見られてますね。ただ数値は物足りない状況になってますので資金の効率化をもっと進めてほしいですね!
流動比率が100%を下回っている点は気になりますのでこの点も次のQまでには改善をお願いしたい所です。
TPIPL:チャート
尺は1年間になります。

TPIPLさんは業界上位(SCC.SCCC)とちょっとチャートパターンが異なりますね。コロナ後から見てみると緩やかに右肩上がりの構図になっていますが、財務内容、業績を考えるとちょっとアクセル踏みづらい感じっといった所でしょうか?
まとめ:■配当生活”必須銘柄”建設資材業界/利回り5%前後.取り扱い注意!

建設GDPが上がっているからと行って建設資材メーカーが「ウハウハ」な状況では無いことがよくわかわりましたね!2020.2Q迄の状況で業績として各社減収増益傾向でコスト管理でなんとか利益を確保している状況。
ちなみに建設GDPの今後ですが、タイ政府の21年度予算が未承認のため2020.3Q-4Qの間はこのまま上がるかは不透明です。これは政治局面的な話なのでどう転ぶかはわかりませんが、売上が出なかった場合は一転して利益防衛戦になるので「コスト管理」が最も重要になってきており、今回挙げた企業の売上原価、販管費、財務コスト等々、各社経営チーム取り組んでいますが今後の行方もしっかり見て行かないといけないですね!
っという事で今回はココまで!
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