こんにちはー3点です!
前回、BDMS病院グループの記事を書いたのですが、2020年年明けぐらいにBDMSとBH(バムルンラード病院)が合併するってニュースがありまりましたね。
その後、BDMSとBHの合併は「コロナ影響」か「合併条件が合わなかった」せいかディールキャンセルという運びになりましたが正直な所なんで両者合併するのか理由はわかりませんでいした。笑
もしかしてバムルンラード病院財務状況が悪かった?なんて疑問がありましたので、今回は「孤高の高級病院バムルンラード」についてお話していきます!
例の如く高級病院は行ったことがないので笑、概要を
■バムルンラード病院 外観

なんか要塞みたいなでっかい建物ですね!
■概要
設立は1980年。500以上の病床、20以上の専門センター、700人以上の看護師、900人以上の医師を擁し、1日に最大3500人の外来患者を受け入れることができる[1][2](2007年時点。なお、病床600、外来受け入れ6000人を目指し改装中)。医師には、外国の医師免許を持つものも多く、例えば、アメリカの免許を持つものは約200人である[1]。
外来患者数は、年間約100万人。うち、約40万人は外国からの受け入れとなっている。アメリカ同時多発テロ事件以降、欧米で高度な治療を受けづらくなった中東からも多くの患者が訪れる。2007年の売上高は、94億1300万バーツ(当時のレートで約300億円)[1]。病院は2002年、ジョイント・コミッション・インターナショナルの認証を取得した[1]。
■特徴
バムルンラード病院の特徴として、提供するサービスの質が高いことが挙げられる。高度な医療はもちろんだが、それ以外でも「ライバルは5つ星ホテル」[1]より引用と語り、患者が外来の待ち時間や入院中でも快適に過ごせるよう、高級スポーツクラブなみの着替え室、各国のレストランを開設しての食事提供など、様々なサービスを行っている。サービスの対象はタイ人だけにとどまらない。英語や日本語、ヘブライ語にまで対応した通訳や病院案内など、外国人患者へも配慮を行っている[1]。
最近は、健康診断や海外からの短期手術も積極的に展開しており、日本語を含めたホームページでの活動も活発である。
Wikipedeia バムルンラード病院
Wikiの内容を見る限りバムルンラード病院、外国からの医療ツーリズム受け入れ準備万端の感じみうけられますので中々ビジネス環境としてはつらい状況に見えますね
っと言うことで、業績、財務状況について見ていきましょう!
BH:プロフィール

企業名 | BUMRUNGRAD HOSPITAL PUBLIC COMPANY LIMITED |
Webサイト | www.bumrungrad.com |
事業内容 | 私立総合病院バムルンラード病院 |
インダストリー | Services |
セクター | Health Care Services |
配当利回り | 3.25%(2020/10/25現在) |
上場株式数 | 794,585,642株 |
上場した日 | 1989/12/15 |
BH:業績推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総収入 | 18,128.01 | 18,530.13 | 18,541.03 | 18,718.27 | 6,662.92 |
純利益 | 3,626.17 | 3,943.89 | 4,151.89 | 3,747.73 | 809.63 |
1株あたりの収益(バーツ) | 4.98 | 5.41 | 5.7 | 5.14 | 1.05 |
業績推移をざっくりと
2020.2Q迄の業績推移
- 売上高:66.6億B
- 純利益:8億B
- 一株あたりの純利益(EPS)1.05B
売上は昨年よりだいぶ低下して純利益は昨年の25-30%位ですかね?昨年比だとかな~り良くない数値になってますね。コロナ影響による医療ツーリズム崩壊が響いているんですかね?
ただ、コロナ影響が出る前までは売上高は右肩上がり、純利益もまずまず上がってたのでいい傾向でしたのでコロナ影響が収束に向かう頃には是非欲しい銘柄ですね!
BH:財務内容推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総資産 | 21,329.86 | 23,483.96 | 24,748.81 | 26,181.03 | 24,901.93 |
総負債 | 6,541.92 | 6,779.00 | 6,004.38 | 5,915.90 | 5,480.93 |
株主資本 | 14,473.85 | 16,402.38 | 18,454.61 | 19,973.37 | 19,123.27 |
財務内容をざっくりと
- 総資産:249億B
- 総負債:54.8億B
- 株主資本:191.1億B
- 時価総額:758億B
財務内容としては、毎年負債を減らして、株主資本を増やしている傾向にありますね。これはいい感じで時価総額も758億Bとかなり投資家の信頼が厚いとも見える株価ですね。
2020年は負債・株主資本の両方を減らして総資産の縮小に舵をきってますね。負債増、株主資本減の企業より個人的には好感度が持てますね!
BH:経営指標2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
ROA(%) | 21.55 | 22.01 | 21.57 | 18.3 | 13.66 |
ROE(%) | 26.65 | 25.55 | 23.82 | 19.51 | 14.47 |
純利益率(%) | 20 | 21.28 | 22.39 | 20.02 | 12.15 |

2017 | 2018 | 2019 | 2020.2Q | |
自己資本比率 | 71.13% | 75.74% | 77.40% | 77.99% |
流動比率 | 289.30% | 420.44% | 444.72% | 540.62% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:13.6%
- ROE:14.4%
- 純利益率:12.15%
- 自己資本比率:77.9%
- 流動比率:540.6%
※すべての指標、数値が大きいほどGoodです!
各指標を超かんたんに言うと
- ROA、ROE:お金の効率性の指標
- 自己資本比率、流動比率:企業の安全性について指標
ROA.ROE.純利益が低下傾向なのは気になりますが、十分良い数値かと思います。
財務面を見てみると自己資本比率が77.9%.流動比率540億%かなりの安定っぷりですね。財務体質として問題が見当たりませんね。
BH:バランスシート2020.2Q


資産の部 | 負債の部 | ||
固定合計 | 13,546.52 | 純資産 | 19,421.00 |
流動合計 | 11,355.41 | 固定負債 | 3,380.49 |
流動負債 | 2,100.43 |
バランスシートをざっくりと
- 流動資産:113.5億B (気になる内訳:現金同等物18億B、在庫3.1億B)
- 固定資産:135.4億B
- 流動負債:21億B
- 固定負債:33.8億B
- 純資産:194億B
流動比率が500%超、在庫も売上高に対して半月弱程度なのでバランスシートとしてはほとんど問題ないですね。
BH:損益計算書2020.2Q

支出 | 収入 | ||
原価 | 3,938.94 | 売上高 | 6,662.92 |
販管費 | 1,708.41 |

支出 | 収入 | ||
原価 | 5,003.06 | 売上高 | 9,081.50 |
販管費 | 1,816.19 |
損益計算書をざっくりと
売上高:66.6億B(昨年90.8億B昨年比-24.2億B)
原価:39.3億B(昨年50億B昨年比-10.7億B)
販管費:17億B(昨年18.1億B昨年比-1.1億B)
昨年比で売上高が-24億Bってのはかなり大きいですね。原価が-10.7億B、販管費-1.1億Bとかなりコスト削減に取り組んでいますが、-24億Bの売上高減は大きい打撃ですね。
BH:キャッシュフロー推移2020.2Q

2017 | 2018 | 2019 | 2020.2Q | |
営業キャッシュフロー | 5,243.38 | 4,733.93 | 4,897.35 | 675.50 |
投資キャッシュフロー | -5,867.60 | -1,430.59 | -2,854.50 | 775.32 |
財務キャッシュフロー | -2,061.32 | -3,245.34 | -2,475.94 | -1,726.05 |
キャッシュフロー推移をざっくりと
営業キャッシュフロー:6.7億B
投資キャッシュフロー:7.7億B
財務キャッシュフロー:-17.2億B
キャッシュフローを見てみると、営業・投資キャッシュフローで14億B程度作って財務キャッシュフロー(ほぼ配当)に充当されてますが、、あんまりいい状態では無いですね。もう少し営業キャッシュフローを伸ばして投資をしてその上で配当を気持ち良くもらいたい所ですね。
BH:チャート

尺:1年間チャート

赤ラインがBH株価、青ラインがSETindexの株価になります。
BDMSとの合併話があったせいか昨年末頃の株価はかなり高ったのですが1年間通すとゆっくり右肩下がりになってますね。海外顧客の受け入れ体制が整うまで業績としては回復が厳しいかと思いますのでしばらくは低下傾向が続きそうですね。
まとめ:孤高の高級病院バムルンラート
まとめ
- 業績面:コスト削減を行っているものの、昨年比で大幅な減収減益。
- 財務面:自己資本比率70%超え流動比率も驚異の500%超え
- 今後の予想:海外、医療ツーリズムの復活が無い限りは今後も業績低下が見込まれる。
業績はコロナ収束までは低下すると思われますが、現状赤字を垂れ流している状況でもなく財務状況が強い状況で黒字額が減少しているだけなのでそこまで心配はしなくてもいいような気はしますが。。
みなさんはどうお考えでしょうか?
っという事で今回はココまで!
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コメント
こんにちは。
先日はmai銘柄の解説もして頂きありがとうございました。デモの行方が本当に
どうなるのか分からなくなってきましたが、いい銘柄を底値で買えるチャンスと
思って、年末のボーナスまでコツコツ貯金していきたいと思います。
バムルンラート病院については、タイ人の友達が「バムルンラートってバムルン
(維持する、繁栄させる)ラート(国民)って意味なんだけど、こんな高いとこ
国民の何%がかかれるの?バムルンラートVIPって改名したらいいのに。」と言
っていたのが、印象に残ってます。。。
やぶぞうさん
コメントありがとうございます!!
今回のデモはどういう結末になるのか、本当にわかりませんね、、、
現在の局面ではどう動くかわからないのでキャッシュポジションを高めるのが正解だと思います!
バムルンラートVIP病院、笑
中々ストレートなネーミングで良いですね!