こんにちはー、3点です!
さて、10月もそろそろ終わりますが今月は話題が盛りだくさんですね。
アメリカでは大統領選挙、タイではデモ活動が活発化株価全面安になるも銀行株がほぼ好決算で市場を牽引!9月では考えられない感じになってますね。
そんな中、ヘルスケアセクターがひっそーり下がってます。コロナが始まった時はひょっとして病院株暴騰するのでは?なんて考えてましたが、現実は真逆でしたね。

これは6ヶ月尺のSETindex(青ライン)ヘルスケアセクター(赤ライン)の比較なんですがコロナショック後から-9%程度下落してます。銀行セクター、エネルギーセクターでも同様のチャートになっているのですが、かなり弱ってます。
そこで今回はヘルスケアセクターの雄、BDMSは今大丈夫なのか?についてお話して行きます。
BDMSは東南アジアを中心に高級病院を48箇所で運営している病院グループでバンコクにお住まいの方であれば一度は名前の聞いた事がある病院がいくつか運営されています。
例えば、
■バンコク病院

■サミティベート病院

■BNH病院

3点は一応保険に入っているので風邪ひけば上記のどの病院に行っても保険が効くので遠慮なく行くべきなのですが、請求書がいくらなるのか怖いので一回も行った事はないです笑
今度、食あたりになったら行って見ますかね?体調悪いのに緊張して更に悪化しそう笑
余談はさておき、BDMSさんの2020年4月~6月末(2Q)の決算内容について見ていきましょう!
BDMS:プロフィール

企業名 | BANGKOK DUSIT MEDICAL SERVICES PUBLIC COMPANY LIMITED |
Webサイト | www.bangkokhospital.com |
事業内容 | 病院運営×48 |
インダストリー | Services |
セクター | Health Care Services |
配当利回り | 3.04% |
上場株式数 | 15,892,001,895株 |
上場した日 | 1991/10/2 |
BDMS:業績推移2020.2Q
BDMSの2020.2Q(4月~9月)売上高は13.9億B純利益4.5億B

2020.1Q | 2020.2Q | |
総収入 | 20,221.00 | 13,968.22 |
純利益 | 2,568.05 | 457.82 |

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総収入 | 70,496.17 | 77,136.78 | 81,096.62 | 92,534.66 | 34,189.22 |
純利益 | 8,386.48 | 10,215.74 | 9,191.46 | 15,517.17 | 3,025.87 |
1株あたりの収益(バーツ) | 0.54 | 0.66 | 0.59 | 0.99 | 0.19 |
業績推移をざっくりと
2020.2Q迄の業績推移
- 売上高:341億B
- 純利益:30億B
- 一株あたりの純利益(EPS):0.19B
今回は4月-6月末までなので、中々厳しい結果になりました。特にBDMSは高級病院が多く(コストが高く)、クラスターが起こりやすいと環境になりがちなので患者サンに敬遠された影響と医療ツーリズムが崩壊した影響が出たのでしょうか?
正直なところ赤字にならない強さは、見せたかと思いますが厳しい。
BDMS:財務内容推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総資産 | 106,939.41 | 122,626.69 | 133,498.75 | 133,661.74 | 132,851.78 |
総負債 | 48,634.56 | 56,755.58 | 60,060.68 | 46,480.11 | 48,442.65 |
株主資本 | 55,718.56 | 63,071.20 | 70,320.11 | 83,813.43 | 81,161.59 |
財務内容をざっくりと
財務内容2020.2Q
- 総資産:1328億B
- 総負債:484億B
- 株主資本:811億B
- 時価総額:2844億B
直近は株主資本が低下して負債が増加していますね。つまり資金調達をして経営を安定化させる方法なのでこれは2020.2Qに多くの企業が採用してますね。
今までの推移を見てみると、コロナ前まではしっかりと株主資本を増やして負債を低下させる傾向にあるのでコロナ後はまたしっかり稼いで財務を安定させてくれそうな経営チームです!
BDMS:経営指標2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
ROA(%) | 11.06 | 12.78 | 10.58 | 15.58 | 8.66 |
ROE(%) | 15.33 | 17.2 | 13.78 | 20.13 | 10.39 |
純利益率(%) | 11.9 | 13.24 | 11.33 | 16.77 | 8.85 |

2017 | 2018 | 2019 | 2020.2Q | |
自己資本比率 | 53.72% | 55.01% | 65.23% | 63.54% |
流動比率 | 107.02% | 53.33% | 84.75% | 104.80% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:8.66%
- ROE:10.39%
- 純利益率:8.85%
- 自己資本比率:63.5%
- 流動比率:104.8%
※すべての指標、数値が大きいほどGoodです!
各指標を超かんたんに言うと
- ROA、ROE:お金の効率性の指標
- 自己資本比率、流動比率:企業の安全性について指標
コロナ前までROA、ROEに関しては上昇傾向にあり資産を効率的に活用できていてGOODでした。
財務内容は昨年あたりから安定し始めて来てますね。自己資本比率60%超え、流動比率100%超えなので十分な安定具合かとは思います。
BDMS:バランスシート2020.2Q


資産の部 | 負債の部 | ||
固定資産合計 | 119,758.18 | 純資産 | 84,409.13 |
流動資産合計 | 13,093.59 | 固定負債 | 35,948.40 |
流動負債 | 12,494.26 |
バランスシートをざっくりと
- 流動資産:130億B (気になる内訳:現金同等物34.2億B、在庫18.9億B)
- 固定資産:1197億B
- 流動負債:124億B
- 固定負債:359億B
- 純資産:844億B
流動比率が100%超えで、在庫も売上に対して半月分位なので大きな問題ではないですね。これは今年資金調達をした影響で健全な感じになってますので、コロナ後もこの体制を継続していただきたいですね!
BDMS:損益計算書2020.2Q

支出 | 収入 | ||
原価 | 22,801.73 | 売上高 | 34,189.22 |
販管費 | 6,989.80 |

支出 | 収入 | ||
原価 | 26,504.97 | 売上高 | 48,580.97 |
販管費 | 8,432.18 |
損益計算書をざっくりと
売上高:341億B(昨年485億B昨年比-144億B)
原価:228億B(昨年265億B昨年比-37億B)
販管費:69.8億B(昨年84億B昨年比-14.2億B)
流石に昨年比144億Bダウンはどんなにコスト削減しても吸収はできないですね。原価と販管費で50億B削減してなんとか頑張っていた形跡は見えますが。。。ナイス努力ですね!(たまーにコロナ影響下なのにコスト削減の形跡が見えない企業もありますので)
BDMS:キャッシュフロー推移2020.2Q

2017 | 2018 | 2019 | 2020.2Q | |
営業キャッシュフロー | 10,933.35 | 14,804.28 | 14,546.09 | 4,224.02 |
投資キャッシュフロー | -11,869.65 | -13,350.82 | 2,817.94 | -3,340.16 |
財務キャッシュフロー | 1,810.62 | -1,511.09 | -17,701.33 | -2,151.62 |
キャッシュフロー推移をざっくりと
営業キャッシュフロー:42.2億B
投資キャッシュフロー:-33.4億B
財務キャッシュフロー:-21.5億B
キャッシュフローは綺麗な形になってますね。営業キャッシュフローで稼いで投資と財務にお金を使っていて理想的な形になってますが、フリーキャッシュフロー(営業-投資-財務)=10億位減ってしまっている所が残念といえば残念かな?
BDMS:チャート

尺は1年間になります。

赤色ライン:BDMS、青色ライン:SETindex
実は、BDMSさん1年間チャートで見るとまだSETindexに対してはまだプラスの状況なんですが直近ものすごい勢いでSETindexに下降しながら近づいてます。1年前と比較して-22%なので中々痛い株価ですね。
まとめ:名門高級病院BDMSがひっそーり下落中!
財務的な所は、全く問題はない状況ですがコロナが収束してもらわないと医療ツーリズムの崩壊がかなりの痛手になっている印象。
3Qからは医療ツーリズムに関して規制緩和を行っているので(ニュース)期待したいものの、、、そう言えばデモが頻発している場所に医療ツーリズム患者くるのかしら・・・??
まとめ
- 業績面:昨年比、Q比でもどちらでもコロナ影響で減収減益。3Qからは少しは回復が見込めるが昨年より圧倒的に悪化。
- 財務面:自己資本比率60%超え、流動比率も100%超えと問題は特に見当たらない
- 今後の展開:3Qから医療ツーリズムに関しては政府が緩和を行っているのでドコまで昨年の業績に近づけるのか?が注目ポイントですね。
っという事で今回はココまで!
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