こんにちはー連休ボケの3点です。
連休中って平和ですね~。そういえば先日こんなツイートしました!
タイは7月と9月に大型連休があって、タイの皆さん旅行にでかけているんですよ!
つまり、人がタイ国内で動いているって事ですよね!
そこでタイ株コレクターとして3Q(7月~9月)に向けて注目したいセクターがあるのでお話ししていきます。
まず、注目したいセクターは「交通インフラセクター」で今回注目したい銘柄は
- 空港管理会社「AOT」
- 高速道路・地下鉄(MRT)「BEM」
- 高架鉄道「BTS」
の3銘柄になります!
注目したい理由はとしては、
- タイ全体としては少子高齢化が進んで全体的には人口減少が見込まれてますが首都「バンコク」では人口の増加がすすんでおり、今回の3銘柄は「人の移動」に大きく関わっている点
- 3社とも稼働ストップすると社会的に大問題になる点
- 今後10年単位でBigプロジェクトをすでに受注しており将来性はある
っという3点の理由からですね。これは長期的な考えではありますが「大切な事実」かと考えてます。
「なんで今、注目」なのか?っという点ですが
今回の3社共に2020.2Q(4月~6月)でコロナ影響による「収益」が悪化してます。
2020.2Q 純利益 AOT:-27億B BEM:+1.5億B BTS:+4.4億B
普通では考えられない状況です。AOTが赤字って相当珍しい状況です。
ただ、2020.3Qに関してはどの企業も業績的には回復が見込まれていて株価がどこまで織り込んでいるのかはわかりませんが、業績は2020.3Qを起点に回復はすると考えられています。
ファンダメンタルズ的には良い状況だと思います。
一方で「リスク」もきっちりあります。
リスク:
- コロナ第二波によるロックダウンがあった場合は、また各社かなり厳しい状況に追い込まれる
- 交通インフラなので先行投資が大きく財務状況が悪化しやすい
- タイは先進国と違って銀行貸し出し金利が高いので利子負担が高め
ワクチン開発が世界的に進んではいますが、コロナの感染スピードもかなり早いのでこの点は十分考えたほうがいいですね!
っということで、「交通インフラ銘柄3点セット」それぞれ状況を見ていきましょー!
AOT:財務状況推移2020.2Q


2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総資産 | 172,216.39 | 178,409.94 | 187,708.55 | 198,381.56 | 178,076.70 |
総負債 | 50,637.84 | 46,721.24 | 43,439.43 | 43,842.92 | 30,563.94 |
株主資本 | 121,321.87 | 131,376.25 | 143,902.78 | 153,899.11 | 146,707.91 |
財務内容をざっくりと
- 総資産:1780億B
- 総負債:305億B
- 株主資本:1467億B
- 時価総額:8321億B
全体的推移を見ていると、株主資本が負債の5倍弱あるので相当経営自体は安定してます。
コロナ影響でかなり財務負担を強いられてますが、特段問題は見当たらない状況です。
AOT:業績推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総収入 | 52,783.34 | 56,744.27 | 62,135.93 | 64,994.07 | 31,182.00 |
純利益 | 19,571.46 | 20,683.60 | 25,170.76 | 25,026.37 | 8,048.46 |
一株当たり利益(バーツ) | 13.7 | 1.45 | 1.76 | 1.75 | 0.56 |
業績推移をざっくりと
2020.2Q迄の業績
- 売上高:311億B
純利益:80億B - 一株当たり利益(EPS):0.56B
2020.2Qで3点が知る限りQで初の赤字転落だったのですが、半期で見ると80億Bの黒字になります。
7月~9月では国際線の運行はかなり限定的ですがタイ国内線は運行してますので、まずは赤字転落からの黒字体制構築がキモになるかとは思います。
AOT:経営指標2020.2Q
ROA、ROE、純利益率の推移

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
ROA(%) | 15.55 | 15.62 | 17.56 | 16.73 | 9.47 |
ROE(%) | 17.03 | 16.37 | 18.29 | 16.81 | 8.91 |
純利益率(%) | 37.08 | 36.45 | 40.51 | 38.51 | 25.81 |
自己資本比率と流動資産の推移

2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
自己資本比率 | 73.64% | 76.66% | 77.58% | 82.38% |
流動比率 | 345.69% | 332.15% | 308.56% | 373.43% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:9.47%
- ROE:8.91%
- 純利益率:25.81%
- 自己資本比率:82.38%
- 流動比率:373.43%
※すべての指標、数値が大きいほどGoodです!
各指標を超かんたんに言うと
- ROA、ROE:お金の効率性の指標
- 自己資本比率、流動比率:企業の安全性について指標
自己資本比率、流動比率、純利益率はかなりいい数値になっているかと思います。ROA、ROEに関しては巨大資本なので現状は低い水準ですが、純利益の改善が今後見込めますの悪くは無い数値かと。
AOT:チャート
1年尺のチャートになります。

コロナ後の一時戻りかけたのですがAOTが2Q赤字決算発表後、株価が下落。現在2度目の期待で8月末から投資家が期待を持ち始めているってトコでしょうか。
投資家の皆さん考える事は似ていますね笑
BTS:財務状況推移


2017.3 | 2018.3 | 2019.3 | 2020.3 | 2021.6 | |
総資産 | 93,651.27 | 106,057.57 | 144,314.85 | 173,100.48 | 175,816.87 |
総負債 | 48,469.19 | 59,702.48 | 92,164.46 | 105,854.89 | 112,782.41 |
株式 | 42,147.08 | 40,605.32 | 38,746.62 | 54,923.01 | 51,281.31 |
財務内容をざっくりと
2020.6月の財務内容
- 総資産:1758億B
- 総負債:1127億B
- 株主資本:512億B
- 時価総額:1355億B
BTSさんは高架鉄道プロジェクトのイエローライン、ピンクラインの建設。ウタパオ空港拡張プロジェクトの受注とかなり資金需要が高く財務内容が悪化気味。
ただ、BTSGIF(自前のインフラファンド)を数年前に設立して資金調達体制を整えている。
当面は辛い時期になるが、バンコク内の流通の要なので頑張ってもらいたいです!
BTS:業績推移2020.2Q

2017.3 | 2018.3 | 2019.3 | 2020.3 | 2021.6 | |
総収入 | 10,405.77 | 17,448.04 | 49,846.60 | 44,414.44 | 10,770.16 |
純利益 | 2,003.48 | 4,415.71 | 2,872.95 | 8,161.75 | 443.41 |
一株当たり利益(バーツ) | 0.17 | 0.37 | 0.24 | 0.65 | 0.03 |
業績推移をざっくりと
- 売上高:107億B
- 純利益:4.4億B
- 一株当たり利益(EPS):0.03B
BTSは4月決算で2020.4月から2021.1Qスタートになります。
4月-6月はコロナ影響でかなり行動制限がでていたのですが、なんとか4億Bの黒字を確保して2Q、7月-9月期で収益の回復が見込まれてます。
BTS:経営指標2020.2Q
ROA、ROE、純利益率の推移

2017.3 | 2018.3 | 2019.3 | 2020.3 | 2021.6 | |
ROA(%) | 4.46 | 6.56 | 4.86 | 7.28 | 6.35 |
ROE(%) | 4.57 | 10.67 | 7.24 | 17.43 | 15.16 |
純利益率(%) | 19.25 | 25.31 | 5.76 | 18.38 | 4.12 |
自己資本比率と流動資産の推移

2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | 2021.6 | |
自己資本比率 | 38.29% | 26.85% | 31.73% | 29.17% |
流動比率 | 92.97% | 50.55% | 68.05% | 40.04% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:6.35%
- ROE:15.16%
- 純利益率:4.12%
- 自己資本比率:29.17%
- 流動比率:40.04%
利益系の指標としては、純利益率が減少、ROE上昇、ROA微増という結果になってますね。
財務系の指標としては、自己資本比率が30%割れ流動比率が40%程度
こうやって見るとBTSの経営チームはROA,ROEに関してかなり注目して経営している様子が伺えますね。財務面の改善は次のQからぜひ着手していただきたいです!
BTS:チャート
1年尺のチャートになります。

コロナ後かなり持ち直して、6月をピーク減少中。3Qに業績回復が見込まれる中、株価がどういう風に動くかは見ものですね!
BEM:財務内容推移2020.2Q


2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総資産 | 82,785.56 | 98,919.36 | 103,830.91 | 111,696.77 | 113,834.74 |
総負債 | 53,002.86 | 67,740.07 | 68,218.88 | 72,873.59 | 77,020.10 |
株主資本 | 29,689.25 | 31,068.18 | 35,498.77 | 38,780.72 | 36,768.80 |
財務内容をざっくりと
2020.2Qまでの財務内容推移
- 総資産:1138億B
- 総負債:770億B
- 株主資本:367億B
- 時価総額:1383億B
BEMさんも株主資本の2倍くらいの負債が全体感としてありますね。是非3Qから本格的に財務内容改善んにぜひ努めていただきたいですね。
BEM:業績推移2020.2Q

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
総収入 | 13,580.74 | 15,799.15 | 19,520.12 | 20,576.51 | 6,721.69 |
純利益 | 2,605.85 | 3,123.13 | 5,317.04 | 5,434.82 | 659.90 |
一株当たり利益(バーツ) | 0.17 | 0.2 | 0.35 | 0.36 | 0.04 |
業績推移をざっくりと
2020.2Q迄の決算は
- 売上高:28.3億B
- 純利益:1.5億B
- 一株辺りの利益(EPS):0.04B
BTSと同様BEMさんもなんとか1.5億B利益を確保しましたね。7月-9月期の連休に関しては高速道路を持っているBEMさんのほうがBTSより成績がよくなる可能性がありますが、そんな単純な話しではない気もしますが。。。
BEM:経営指標2020.2Q
ROA、ROE、純利益率の推移

2016.12 | 2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | |
ROA(%) | 5.74 | 6 | 8.27 | 8.29 | 3.89 |
ROE(%) | 8.87 | 10.28 | 15.98 | 14.63 | 5.45 |
純利益率(%) | 19.19 | 19.77 | 27.24 | 26.41 | 9.82 |
自己資本比率と流動資産の推移

2017.12 | 2018.12 | 2019.12 | 2020.6 | ||
自己資本比率 | 32.30% | 34.72% | 34.19% | 31.41% | |
流動比率 | 40.47% | 52.79% | 36.89% | 42.99% |
経営指標についてざっくりと
- ROA:3.89%
- ROE:5.45%
- 純利益率:9.82%
- 自己資本比率:31.41%
- 流動比率:42.99%
ROA,ROEに関しては低めなものの、純利益率は高いのでコロナ影響が終わったら自社株買いしてくれないかなぁ。
財務系の指標だと、自己資本比率はぎりぎり30%台を維持してますね流動比率はBTSとどっこいどっこいですね。
BEM:チャート
1年尺のチャートになります

基本的にはBTSと似たような値動きですね。きっと大手金融機関はBTSとBEMほぼ連動して運用しているような印象を受けますね。
まとめ
各社共通項としては、コロナ影響をモロに食らっていますが3Q7月-9月はQ比で増収が見込まれている点ですね。(昨年比では減収減益のハズ)
国内流通の回復によって昨年ほどでは無いものの、各社どこまで業績を回復できるのか?が3Q決算の注目ポイントになるかと思います!
この3社は平時はかなりの注目企業なので長期的にみると価格は割安かと思いますのでタイミングを見てポートフォリオに組み入れたい銘柄ですよね。
ちなみに3点も投資割合は高く無いもののちゃんと組み入れてます。配当が各社高くないのが悩みの種ですが優良企業という点と今後の増配に期待して寝かしておきます笑
っという事で今回はココまで!
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