こんにちはー3点です!
3記事連続でバンコク銀行、SCB銀行、カシコン銀行についてお話をしてきましたので、
今回はメガバンク3行ドコが最強か?についてお話しをしていきます。(本当はクルンタイ銀行もメガバンクなのですが今回は省略)
今回の比較は従業員数、オフィス規模、ブランド力等一切無視してただ財務、業績にフォーカスをあててお話しますのであくまでも参考程度に留めておいてください。
それでは、早速見ていきましょう!
総資産比較2020.2Q


総資産 | |
BBL | 3,806,363.32 |
SCB | 3,110,567.01 |
KBANK | 3,585,799.60 |
総資産比較をざっくりと
- バンコク銀行:3兆8063億B
- SCB銀行:3兆1105億B
- カシコン銀行:3兆5857億B
総資産だけで言うとバンコク銀行が頭ひとつでましたね。これはコロナショックで預金が圧倒的に増えた影響なんですがSCB銀行、カシコン銀行でも同じ影響が見られてます。預金者がリスク資産の株、債権、不動産等を一時的に現金化したしてその先が預金に向かったっという構図かと思います。
預金比較2020.2Q

預金 | |
BBL | 2,852,295.32 |
SCB | 2,254,738.36 |
KBANK | 2,307,997.33 |
預金比較をざっくりと
- バンコク銀行:2兆8522億B
- SCB銀行:2兆2547億B
- カシコン銀行:2兆3079億B
預金の向かい先がバンコク銀行に集中していますね。これはどういう理由なのかは不明ですが、バンコク銀行の特徴って地方にあまり力を入れていないイメージあるのですが、都市部の方が資産を現金化している・・?って考えるのは雑ですかね?
業績比較2020.2Q

売上 | 純利益 | |
BBL | 74,228.98 | 10,765.49 |
SCB | 84,082.89 | 17,610.77 |
KBANK | 91,371.51 | 9,550.23 |
業績比較をざっくりと
- バンコク銀行:売上高 742億B 純利益107億B
- SCB銀行:売上高 840億B 純利益176億B
- カシコン銀行:売上高 913億B 純利益 95.5億B
業績としては、SCB銀行が現状トップランナーですね。時点バンコク銀行、カシコン銀行になるんですが、売上高としてはカシコン銀行が一番高いので今後のポテンシャルはあるのかもしれませんが、、どうでしょう?
自己資本比率2020.2Q


自己資本比率 | |
BBL | 11.53 |
SCB | 12.99 |
KBANK | 12.57 |
自己資本比率ついてざっくりと
- バンコク銀行:11.53%
- SCB銀行:12.99%
- カシコン銀行:12.57%
自己資本比率に関してはバンコク銀行が低い!!って見えてしまうんですが、これも預金が集中した影響でバランスシートの負債が増加してしまっただけなので、特段問題はないかと考えてます。今後更に増え続けて自己資本比率が10%切るようであればなにか対策をしないと行けないと思いますが。。
不良債権/事業コスト比較2020.2Q

不良債権 | 事業コスト | |
BBL | 18,325.08 | 26,403.34 |
SCB | 19,460.47 | 32,533.60 |
KBANK | 32,063.86 | 33,277.07 |
不良債権/事業コスト比較をざっくりと
- バンコク銀行:不良債権引当金 183億B 事業コスト264億B=合計 447億B
- SCB銀行:不良債権引当金194億B 事業コスト325億B=合計 519億B
- カシコン銀行:不良債権引当金320億B 事業コスト332億B=合計 652億B
不良債権と事業コストは銀行の2大支出なのでかなり注目していますが、これは皆さん好みが分かれる所ではないでしょうか?
バンコク銀行は事業コスト/不良債権が少なく比較的メガバンクの中では安定、守り気味。
カシコン銀行は事業コスト/不良債権が多いが売上がメガバンクの中でトップ。攻めてる銀行ともいえますね。
SCB銀行はバンコク銀行、カシコン銀行の中間の感じですが、SCB銀行のキャッシュフローを見ると資産売却をして利益を作っている状況なのでこれも評価が難しい所ですが、純利益はトップ!
時価総額比較2020.2Q

時価総額 | |
BBL | 180,385.65 |
SCB | 215,620.01 |
KBANK | 173,553.25 |
時価総額比較をざっくりと
- バンコク銀行:1803億B
- SCB銀行:2156億B
- カシコン銀行:1735億B
どの銀行も過小評価されていると思いますが
時価総額で比較すると純利益の順番で並んでますね。個人的にはカシコン銀行逆風を受けすぎでは?とも思いますが3Qの決算発表で不良債権が少なければ売上高は1番のメガバンクなので圧倒的な純利益を残せそうですね。
BBL.SCB.KBANK:チャート

尺は1年間になります。

SETindexが赤色 バンコク銀行:青色ライン SCB銀行:紫ライン カシコン銀行:緑色ラインになります。
どの銀行もかなりSETindexに対してマイナスになっていますがカシコン銀行の株価下落が激しいですね。不良債権の積み上げが一番多く純利益が低水準になっているので致し方ないのですが、一方で売上高一番高い銀行のなので不良債権の積み上げが減少に転じると一気に純利益が拡大し始める形になるので3Qのカシコン銀行の不良債権、純利益には大注目ですね。
まとめ:【メガバンク】最強はどこ?
今までタイのメガバンクは横並びで特に特色はないと考えていましたが、よぉーく見ると各行違いが見えてきましたね!
ざっくりまとめると
■バンコク銀行 2020.3Q 3点が使っている証券会社の予想純利益「50億B」
預金を一手に集めて不良債権、事業コスト「低い」。売上高もメガバンクの中で一番低い。不良債権が低いということは、メガバンクの中で「与信」が一番うまく機能している。その影響か銀行としての信用が高く「預金」が多いので自己資本比率が低下。。銀行らしい銀行ですね。
■SCB銀行 2022.3Q 証券会社の予想純利益「38.8億B」
不良債権はバンコク銀行並で「低い」ものの事業コストが「高い」。売上高はまずまずなものの、資産売却を行っているので純利益がメガバンクの中では1番高い。不良債権が低い所を見てみると与信能力が高いものの事業コストが高いのは??
■カシコン銀行 2020.3Q 証券会社の予想純利益「21億B」
圧倒的な不良債権の「多さ」と事業コストも「高い」が、売上高が他行を圧倒。与信能力で言うと緩めだが、おそらく金利が少し高めで設定されているのかも?ガバナンス的にも緩い?(行員の不正記事をチョイチョイ見かけます)ただ、新しい事も積極的に取り組むので、こういう守り一辺倒ではない銀行も個人的は好きですよ。
っという事で今回はココまで!
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